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2004年03月04日

「ロード・オブ・ザ・リング」

<旅は終わった・・・。>

面白い映画は、終わりが近くなると悲しくなる。
「この楽しい時間は、もう終わってしまうのか。」
そんなふうになった、ひさびさの映画。


高三のとき、すべての大学に落ちて浪人が決定したその日に
本屋に走り、全巻買ったのが指輪物語だった。

小人に、魔法使いに、悪の魔王。
RPGでおなじみの子供だましの設定だが、
これが、怖い、悲しい、面白い。
(というか、RPGのほうが指輪物語の粗悪な擬似商品なわけだけど)
小説も終わりは悲しかった。終わってしまう感が。

そんな、物語の映画化。
あの壮大感、緻密さ、怖さ、が表現できるのか?
むーりーじゃん。そう思った。

だが結果は・・・。
すげー、頑張ってる。やるな。半ズボンのおっさん。
ストーリは原作に忠実じゃないが、原作の精神はきっちり描こうとしている。
ひとつの指輪、ナズグル、の怖さ。親子、兄弟、種族の葛藤、苦悩。
悪の容赦なさ、戦いの血なまぐささ。

原作が長すぎるんで説明不足な点はあるが、
戦闘場面での高揚感は原作以上かもしんない。

本当に好きなんだね。
本当にやりたかったんだね。手抜きなしに。
ごくろうさま。ありがとう。
(スターウォーズも前シリーズはそうだったと思うのだが、
 新シリーズにはなぜ、それが感じられないんだろう?)

そんなふうに、監督の肩を叩きたくなる出来です。
ところで、できればこの調子で「ホビットの冒険」も映画化しませんかねえ、監督?
http://www.lotr.jp/

2004年02月06日

マイケルムーアふたたび

<それゆけ!ピストルピート!>


なわけで、ひきつづき野球帽のにくい奴/マイケル・ムーアの
「恐るべき真実・アホでまぬけなアメリカ白人」をみました。
いやー、やってくれます、大笑い。

これ、TV番組なんですが、なんというか社会派電波少年って言うような感じの番組で、
そのムチャ加減と、ブラック加減が最高!
そして、そのうらのムーアおじさんのシンプルな主張が伝わってくる。

アメリカ人は、イラク産の石油でも安ければ買うのか?に挑戦した、
サダム人形が手を振るガソリンスタンド
「異教徒の最高のサービスを、サダム・オイル」

子供たちに銃の本当の姿(笑)を主張する、NRA非公認キャラクター
「ピストル・ピート」

peat.jpg

などなど、危険な企画が満載。

日本でも出来ないのかな、こうゆうやつ。


2004年01月28日

「ボーリング・フォー・コロンバイン」

<かっこいいとは、こうゆうことだ。>

なわけで、ボーリング・フォー・コロンバイン
例の黒コートによるコロンバイン高校銃乱射事件を題材にして、
「小太りメガネひげの野球帽おじさん=マイケル・ムーア」
アメリカ銃社会に単身切り込んだ爆笑(!)ドキュメンタリー。

しかし、このおっさん、ただものではない。
ただの熱いだけのおっさんだと思っていたら大間違い、
笑いを武器に、実は冷静な切り口で主張するすがたは、

かっこえー

社会を天才的な編集で笑い飛ばしながら、確信をつきまくり、
そして、ありえない人に突撃インタビュー、
(マリリン・マンソンのインタビューは必見!)
そして、報道だけでない、行動もしてしまう。
なんと、いろいろあって、
Kマート(でかいスーパーグループ)から銃の販売を止めさせてしまうのだ。
(どうやったかは、映画を見てね)

マイケル・ムーアすごい!やるぜアキニ!

そんな気分になる映画です。

自衛隊がイラクにいこうとしている今、
絶対見るべき映画だと思います。
てゆうか、単純に映画としても本当に面白いです、ハイ。

http://www.gaga.ne.jp/bowling/

2004年01月25日

「獄門島」

<よれよれ着物はいいとして、あの帽子はどうなんだろ~>

僕の中の日本映画のベスト1のは
この市川昆・石坂浩二コンビの金田一シリーズ。

全5作ぜんぶカッコいいです。

ねちっこい日本ミステリーと顔が半分しか見えない暗いライティング、
緩急自在の演出リズムがバッチリはまってます、文句なく。

また、大滝じいさんをはじめとするわき役チームもいい味だしてます。
某アニメもまねした画面いっぱいの明朝体字幕もかっこいいし。
正直、原作より面白い。

でも、トヨエツ八墓村はいまいちでがっかりでした。
でも、でも、もう昆も終わりかなと思いきや、
「どら平太」は面白かったので、まだがんばれ昆。

そういや横溝の身内のみなさんが、
例の「じっちゃん名にかけて~」の漫画を訴えたって
はなしはどうなったんだろう?

「いとこのビニー」

<ちっちゃいおじさんの、口の減らなさ加減がすごい>

無実の殺人罪でつかまちゃた。
そういえばいとこに弁護士がいたっけ。
でもその弁護士はジョー・ペシという映画。

もちろんダメダメ弁護士でお先真っ暗ってゆう展開なんですが、
そだちが悪いこの弁護士、
実はインチキをみやぶる天才で、口げんかは誰にも負けない食わせもの。
後半ジョー・ペシの弾丸トークが炸裂し裁判がひっくりかえっていくところは
最高に面白いです。

また恋人役のマリッサ・トメイとの減らず口対決も最高に笑えます。
今日はコメディだという気分のときに最適。

「バック・トゥ・ザ・フューチャー」

<マァ~ティ~!、そうです私がマッドサイエンティストです!>

 ”おもしろければいいじゃん”

の王道をゆくインチキSFアドベンチャーストーリー(ほめてます)。
なかでも由緒正しきマッドサイエンティスト、ドク・ブラウン博士が最高。
将来なりたいジイサンNo1です。
ややこしい朝食製造機からスポーツカー型タイムマシンまでギミックいっぱい。

「でも、なんでタイムマシンがデロリアンなの?」
「かっこいいから」

ほとんどずーとドタバタして、すこし感動させるテンポのいい展開は見事。
そして、けっこうブラック(ドクはテロリストをだましてプルトニウムをてにいれるのだ)。
そして、すべての伏線の輪をとじるオチはやられた感いっぱい。
なんか何度でもみたくなる、気持ちよさが、ありますね。

そうそう、1、2、3は一気に見ましょう。

「Uボート」

<おんなっ気(ほぼ)0%、緊迫感120%!>

潜水艦映画にハズレなし。

と、だれが言ったか知らないが、そのなかでも最高傑作はやはりこれでしょう。

敗色濃厚のドイツ軍Uボート部隊。
出港すれば帰れる確率は3つに1つだけ。
もはやナチスのプロパガンダなど虚しいだけ。
それでも彼らは戦う。意地と誇りを賭けて・・。

という色気のかけらもない、男臭いストーリーが展開するのですが、
極限状態に追い込まれる乗組員たちの悲喜こもごものが緊迫感たっぷりで見せます。
なかでも不屈の艦長がかっこええです。
そして、エンディング、
いいです・・、悲しくて・・。

これぞ戦争映画でしょう。
しかし監督のウォルフガング・ペーターゼンって名前もかっこいいなあ。

「バットマンリターンズ」

<ファイフォーってすごい、ところで悪役だれだっけ?>

 オタクの星(?)ティム・バートン君が、
一作目のヒットをいいことに、メジャーなのに趣味全開で作り上げた怪作。
またまたバットマンより悪役に力が入っているのはお約束。
暗い、悲しい、細かい、楽しいのミックス加減が絶妙。
また、ミシェル・ファイファー演じるキャットウーマンの切れ加減が必見。
ちょっと惚れます、これは・・。
ただし自分がよい子だと思う人は、たぶんつまらないと思うので、見ない方がいいです。
また、これより後のバットマンは

本当に(悪い意味で)悲しくなるので

見ない方がいいです。(シューマッカーのバッカヤロ~!)

「ミラーズ・クロッシング」

<男はつらいよ、コーエン兄弟版>

「バートン・フィンク」でメジャーになったコーエン兄弟のギャング映画。
とはいえヘンな演出でおなじみのコーエン兄弟ですからヘンなキャラ満載です。
でも映像はときどきはっとするほど綺麗なのもコーエン兄弟。
それに、頭はいいけど全然強くない主人公を演じるガブリエル・バーンがかっこいい。
しかしコーエン兄弟ってとる映画が全部ジャンルが違うのに、
どれを見ても

「んーん、コーエン兄弟」

と思わせるとこがすごいですな。

「バロン」

<ほらふき監督の、悲しくも、すばらしくカッコイイ冒険>

「未来世紀ブラジル」あるいは
モンティ・パイソンの変なアニメで有名なテリー・ギリアムが、
趣味全開で70億(スターウォーズとおなじ)もかけて作ってしまった映画。
いわば、ライトサイドハッピーエンド版「未来世紀ブラジル」でしょうかねえ。

原作は一応「ほらふき男爵の冒険(「きちがいイワン」ともいう?)」ですが、
そんなことはお構い無しのメチャクチャファンタジーになってます。
ファンタジーというと・・・。

ファンタジーというと

「僕は正義の騎士だ!!」調の

清く、正しく、面白くない話を連想しがちですが、
これはブラックききまくりで、
“お子様には分かるまい”の大人のファンタジーです。

金がかかってるだけあって、ゴシック調美術は圧巻!!
中世の絵画のような緻密な美しさです。

しかし、出てくるキャラは変な奴ばかり。
とくにロビン・ウィリアムス演じる月の神は秀逸です。
(ユマ・サーマンの文字どおりの女神ぶりもいいしね。)

ただ、何といっても「好き嫌い」のはっきりする映画だと思いますので、
無理には薦めません。

でも、とにかく好きなんですよコレ。
豪華で、馬鹿で、皮肉たっぷりで、でもまっすぐで・・。

「トレインスポッテイング」

<天井を這う赤ちゃんは、マジで怖い>

いわずとしれた、ユアン・マクレガーの出世作。
なんといっても、オープニングが決まりすぎ。
走ってくる主人公、
重なるナレーション、
シンクロする音楽。
こんなにかっこいいオープニングは他には”パルプフィクション”ぐらいしか思いつかない。
このオープニングを見るだけでも、この映画をみる価値はある。

ストーリーとしての骨組みは・・・、

ストーリーとしての骨組みは、
よくある、

「自分をもてあました若者、ドラックにはまってしましました。」だが、

絶妙のテンポ、
音楽、
台詞まわし、
新しくて変な映像が、ありがちドラック映画を打ち破ってる。

特にドラックでおかしくなってる時の映像は見所たくさん
(天井を這う赤ちゃん、世界一汚いトイレなどなど強烈)

そして、落ち。

やっぱり結局は定石どおり「主人公破滅!!」で終わると思いきや、
こう来たか!!のかっこいい落ち。

ともかく、終わったあと、なんだか

「やってやるぜ!!」

と思える気持ちのいい(?)映画です。
と思うのは僕だけでしょうか?

「レザボア・ドックス」

<タラちゃんと黒服の愉快な仲間たちの殺し合い>

あごあごタランティーノ君のメジャー(?)第一作。
互いに名前も知らないで集められた黒服の男達。
Mr.色で呼び合う彼らのねらいは銀行強盗。
しかし、計画は失敗。中に裏切り者がいたのだ。
はたして裏切り者は誰だ。迫る追手、はじける銃弾。
という映画なのですが・・・、

という映画なのですが、じつは低予算なんで、ロケとアクションは最小限、
銀行襲撃シーンもありません。

でも、最高に面白いんだな、これが。
「映画は予算じゃないぜ。」っていうタランティーノの
得意そうな声が聞こえてきそうな映画。
やはり、タランティーノ映画の命はテンポと台詞。
とくに誰もが思いつきそうで、絶対に思いつかない、くだらない会話の数々は最高です。
(マドンナの「ライク・ア・バージン」は巨根好きの女の歌だぜ・・とか)

まあ個人的には、
タランティーノの最初にして最高傑作ではないだろうかと思うわけです。

見るべし。